2015年 5月24日の会のご報告
2015年5月24日(日)に上京区役所で「プール事故の真実を知り、明日の保育を考える」会を開催しました。当日は1部2部合わせて、70名を超える多くの方にお越しいただきました。市内の保育園の皆様には突然のお願いにも関わらずビラを置いていただくなど、会の案内にご協力いただき、本当にありがとうございました。
今後も「あもう君の会」では、このような事故が二度と繰り返されないように、取り組みを続けていきます。
以下、集会で使用した資料や皆様からの貴重なお声をまとめさせていただきました。
集会の様子は、当日の夕方にNHKの関西広域ニュースで放送していただけました。
翌日、産経新聞に集会の趣旨を含めて大きく取り上げていただきました。
会の進行
会の立ち上げの経緯と、集会の趣旨をご説明いたしました。本旨として次の内容を会からお話しいたしました。
「あもう君の会」は、昨年の7月30日に発生した大変痛ましいプール事故、あのような事故を二度と起こさないようにするためには何ができるかを考え実行する為に、ご遺族とその友人、そして同じ園に子供を通わせていた保護者が中心となり立ち上げました。
あもう君の事故の2年前、左京区の小学校で小学1年生の女の子がプール事故で亡くなるという大変痛ましい事故が発生しております。また、あもう君の事故の2ヶ月前には、伏見区の保育園において、職員が故意に児童を投げつけ3時間も園庭で放置し、頭蓋骨骨折の重傷を負わせる事件も起こっています。立て続けに重大な事件が発生している京都において、本当に子供の安全が守られるのだろうか、という思いを強くもっております。
二度と事故を起こさないためには、園及び行政にはこの事実に向き合って頂きたい。そして、保護者の立場としては、事故が人事では無いと考えて、安全を人任せにしてはならない。そのためには、あもう君の事故を「風化」させてはならない。そのように考え、「あもう君の会」としては事故の経緯を含めた情報発信を続けていこうと思っております。(中略)
今年も、プール活動の時期が近づいております。本日の会では、事故の経緯をお話させていただき、子供が事故にあったらどのような立場に立たされるのか、自分自身何ができるのか、そういったことを皆さんと考える機会となればと考えております。よろしくお願いいたします。
事故後の経緯をあもう君のお父さんから40分ほどお話しいたしました。尚、話しを聞かれた皆様のご感想は本ページの後半に掲載させていただいております。ぜひ、ご覧ください。
皆様からのお話しをいただく時間が十分に取れず、申し訳ありませんでした。アンケートに本当にたくさんの貴重なご意見をいただきました。ありがとうございました。今後とも何卒、よろしくお願いいたします。
※アンケートにメールアドレスをご記入いただいた方で、メールが届いておられない方は、こちらまでご連絡いただけると幸いです。
アンケートへの皆様のお声 ※個人が特定される表現は少し変えさせていただいております。
1. お話を聞かせていただく機会を作っていただきありがとうございました。園の対応のひどさに本当に驚きました。多くの方に知っていただきたいと思います。
2. ●異常の発見が児童が先である可能性⇒4才だから検証できないのならば、児童が先に発見しても保育士や大人は信じない、聞き流すのと同値。 ●119、救急社内のあもう君の様子はどうだったのでしょうか? ●他には外傷などは無かったのでしょうか? ●事故があるたびに泥なわではおかしいと思いました。
3. 当のご家族がかやの外であるという事実を知り、おどろきました。 かなしいですね、苦しいですね。 一番悲しい人が一番つめたくされるのは、おかしいですよ。(自分自身)プール事故をしていけないと痛感しました。 ご遺族の気持ちを考えると心苦しい気持ちになります。
4. 大切なお子さんを亡くされた経過を直接伺うことができ、大変痛ましいことでどれだけおつらい思いをされたことと思いますが(今も)、おっしゃるとおり絶対に風化させてはなりませんのですべての子供達の今後の安全のためにも解明へのご努力を続けていってくださることを願いますし、何か出来ることはご協力できればと思います。
5. お話しありがとうございました。2度と起こらないように真実を求める当たり前のことが進む様に本当に思います。
6. 保育士として謝りたい気持ち。今でもせいしんさんが、何事も無く運営されている事実。疑問を感じる。お父様の「あたりまえの毎日」という言葉が心に残った。
7. 保護者会がないとのことでしたが、実際に保護者の方が同じクラス園児・保護者をどれぐらい認識していたのでしょうか?当時の保育士はまだ園で働いているのでしょうか?『見ていなかったこと』等、保育体制の問題について責任は?罰則が現状ないとうことなのかと感じました。
8. 貴重なお父さんお母さんの真実のお話しを聞かせていただきありがとうございました。孫を保育園に預けている祖母として、このことに向かっていきたいと思います。
9. 「せいしん」の組織体質(どうしたらこういう組織を改善していけるだろうか?)、密閉体質が本当にこわい。京都市保育課の体質(*私どもの市営保育所も民営化問題で散々な目にあいました。)も。事故・けががあっても、謝罪が無いということをよく聞く。保育園内のこと、ほっといたらどんどん見えなくなってくるんだと思った。どう開かれた保育園にしていくか、保護者の立場からも考えていきたい。
10. あもう君の父母の話しを聞いて、新聞などに書かれている事柄との食い違いにびっくりしました。こんなに遺族をないがしろにしている現状に愕然としてしまいました。あもう君のご身内の方の心情を考えると心が痛く、心をしめつけられました。遺族の心に寄り添った調査をして欲しい・・・、心からそう思います。
11. あもう君がお母さんにピタッと寄り添い参加されていた姿が鮮明に思い浮かべ悲しくてたまらない。素直ないいお子様でした。深い愛情で育てられた両親。せいしんの無責任な説明対応に腹立たしく思います。くじけず頑張ってください。冷たい仕打ちに負けないで!
12. 園と市の対応のずさんさに驚いた。謝罪しないなんて言語道断。この事故からご家族の全ての生活がボロボロになったと思います。ご自身が生きていくのだけで精一杯の中、あもう君のことを考えると涙が止まらない。このような会を発足されて本当に立派だと思います。無理に人工呼吸やお薬で延命していて、お父様がストップする判断をされてあもう君にとっても、しんどい状況から、そのタイミングで正しかったんだと思います。ご自分を責めないでください。
13. あるはずのない、あってはならない事故、そしてその後の園、市、警察、検事の対応に非常にショックと憤りを感じました。あもう君ご家族の無念さを思うとやりきれない気持ちでいっぱいです。1人でもたくさんの方が声をあげて、どうか真実が明るみになり、責任の所在を明らかにし、謝罪をして頂きたいです。
14. ただ驚きです。園から配られた資料からは、きちんとした対応がされているものだと思っていました。大切な娘を預けている園についてもっとちゃんと知り、関わっていこうと思います。
15. 私は保育士ですが、京都の子供たちの育ちに関わらせてもらっているという思いでいますが、実際の保育園の実情としては安全を守ることで精一杯で、その「安全」すら守れない基準しかありません。市が民間保育園に責任を持たない姿勢にも憤りを感じます。私たちは京都市の子供たちの保育をしている責任を感じているのに・・・。
16. 正しい方が悔しい思いをしなければならないのが本当におかしいと思う。大きな組織、力を動かすにはどうしたらいいのか考える機会になった。
17. 以前、あもう君の事故について市の担当者が「責任はあると感じている。特別監査・プール指導という形で全うしている。」と話していました。今日のお話しをお伺いして、それでは全然足りないし、責任のあり方が全く無いという事実。本当に酷いです。私達ももっと市の責任のありようを強く求めていきたいと思っています。
18. このような酷い対応を遺族が受けるのかと驚いております。これは京都だからでしょうか? 他の市でも同じでしょうか?
19. 検証が無ければ改善することもないと思っています。くわしいお話しをありがとうございました。
20. 市からの報告書は見ていたが今日お話しを聞かせていただいて事実と食い違いがあったのだと思った。園や市の対応があまりにもずさんで同じ保育士として恥ずかしい。現場の保育士は少ない体制の中、日々頑張っているが何の人的手立ても無く市からは事故を受けて、安全管理を強化するよう言われ、プールマニュアルを作るよう言われて現場はプールに入る日も少なくして監視体制をするのかなど論議されている。市は責任を持って現場の人材を増やし安全対策をするべきと思った。
21. ご遺族の方々今回の事故においてお悔やみ申し上げます。私同じ上京で保育園の保育士をしております。子供の命をお預かりしている保育士として他人事ではありません。せいしん幼児園は昔から家族経営のようなところがあり、そこで働く保育士は劣悪な条件の中で働かされていました。保育士の組織である保育士会の会員にも出させてもらわずもちろん労働組合も組織されませんでした。保育士は外部からの情報を持つことが出来ないことで中での保育があたり前のようになっておったことが残念です。同じ保育者として私達からも情報の提供を行う責任を感じました。
22. 保育の現場で働いています。ご両親が市保連の会議にいらした時のお話に強いショックを受けました。今日も同様です。考え、行動していきたいと思います。
23. これまでも、そしてこれからも事あるごとに色んな人間や組織、出来事において色々なストレス、怒り、フラストレーション、違和感など厳しい場面に直面される事でしょう。その時、心身共に折れそうになられる時もあるでしょう。でも、あもう君はもっとつらくて、くやしくて、さみしくて、悲しくて苦しかったでしょう。あもう君のお父さん、お母さん、負けないでください。
24. 氷山の一角に過ぎない民間保育園における経営者・園長のワンマン運営が明らかになったことは行政の姿勢を問いただすことの出来るきっかけとなりました。大事なそしていとおしいあもう君が戻ってこないことは何よりもつらく悲しいことですが、二度とこのような痛ましい事故がおこらないように・・・、働く保育士もとっても苦しんでいると思います。これ以上の犠牲者が出ないように考え行動していきたいです。
25. 心の痛むお話し、怒り、憤り。子供の命、成長を守る保育の公的性を今後も更に強く求めていく決意です。保育園で働く者として声を上げていきます。
26. 民間保育園の保育士をやっています。保育園連盟からは「プールの安全管理のしおり」など配布され、事故を二度と起こさないよう周知徹底されているところです。が、今回のお話しを聞かせていただいて、あまりにも無責任な対応に腹立たしい思いでいっぱいです。ぜひいろんな人に広めて私も京都市、せいしん幼児園への責任追及したいです。
27. つらい中、お話いただいてありがとうございました。このような事故は絶対にあってはならないことだとは思います。しかし無くならないのも現実だと思います。大切なのはなぜ事故が起きたのか? どのような状況でどう対応したのか? それを明らかにすること。事故後の園、京都市の誠意ある対応だと思います。今日お話しを聞き園のみならず京都市や警察、検察の対応に怒りを感じました。大切な子供を失った怒りや悲しみをどこに訴えればいいのでしょうか?何度ご両親の思いを裏切るつもりなのでしょうか?子供たちが安全にのびのびと命を危険にさらすことのない社会となるよう望みます。このような事故が少しでも減るようしっかりと検証をし事故防止に努めて欲しいと思います。
28. 真実が明らかにされない市、「しようとしない」市と園の姿勢が続けば再発を招くことを実感しました。 奥さんが保育の実態を知らなかったことについて、ふれられていましたが、保護者として聞いていくことは大変大事だと思います。
29. あもう君と同じ年齢の息子がいるので決して他人事ではないと思い本日寄せていただきました。信じられないような園の対応を聞き、ただただあきれ失望しました。遺族の方の気持ちに立つと本当にこの怒りをどこにぶつければ良いのか?私たちにできるのは事故を風化させないために周知し広げていくこと。今後の進展がご遺族にとって納得のいくものでありますように、そしてあもう君のご冥福をお祈り申し上げます。ご両親、お姉さまどうか身体をこわされませんように。
30. 市営保育所に子供を通わせております保護者です。今回、市営保育所民営化の話しの流れで今回の会を知り参加しました。今回保護者・保育士、両立場からなぜこのような事故が起こり、なぜご遺族が置き去りにされているのか、少しでも感じ取れればと思い参加させていただきました。正直やっぱり、それ以上といった園、市の対応でくやしいです。他人事ではありません。もう二度とこのような事故を起こさないためにも小さな力ですが、何でも協力させてください。
31. 聞いていて本当に胸が苦しくなりました。悔しくなりました。負けないでください。どういう形で進めていけば良いのか本当に難しいですが、少しずつ歩まれてください。
32. 本日はありがとうございました。園、行政の対応は本当に不誠実で憤りを感じます。少しでも世の中の人にも知ってもらえたらと考えております。今後とも何卒宜しくお願い致します。
33. 京都新聞記事について、事前の協議があったものと理解していました。行政の保育責任を追及する必要があると考えます。その基本に情報開示の徹底化が不可欠です。保護者の皆さんが連帯して子供の安全を第一とした保育の実践を求める運動を進めて行かれることを願います。私も共に頑張りたいと思っております。
34. 真実をお聞きして大変驚き憤りを感じています。こんなことがあっていいのか、全ての対応についてとても信じられないことです。幼い命が大切にされていないことを痛切に感じました。
35. 大切なお子様をこのような形で亡くされご両親のお気持ちを考えると言葉がありません。事故から今までの経緯をお聞きし何度もあもう君を救うことができる死なずに済んだかもしれないチャンスがあったにもかかわらず子供の命を助けることを第一に考えなった大人達のせいで亡くなってしまったことが悔しくてたまりません。市が設置する第三者委員会において専門家(*選ぶのが大変です)による聞き取りや、事実の確認が早く行われることを願います。遺族がまたあもう君の会で調べただけでは世の中には出ません。市と協動する形を取って正式な形で調査報告書を出せるといいなと思います。難しいとは思いますが理想論ですが京都市保健福祉局+ご両親、そして間に入って話し合いが出来るように取り持つような方がおられたらいいのだけれど・・・。子供の大切な命を簡単にはあきらめられません。つらいと思いますが、何度も話し合い、そして遺族だけではなく私達一般市民もとても憤りを感じています。お二人の問題だけではないです。
36. お疲れ様でした。こうして広く声を上げていくことの重要性を感じました。共に「終わらない」、「忘れさせない」ということを考えつつ、進んでいければと思います。
37. 先日の京都新聞の記事を読み事件解明は事件解明は良い方向に少し向かったものと思っていましたが、今日の会に参加しなければ勘違いしたままになるところでした。正しい情報、詳しい情報を周知することが何よりまずは大切なことだと思います。ご遺族には話すことも辛い面が多分におありかと思いますが、伝えていく活動を続けていただきたく思います。自分も微力ではありますが、周知に協力していきたいと思います。
38. 私も事故で息子の人生、家族の人生は変わりました。ただ私どもは息子は生きていて前向きに事故の研究を行っています。あもう君はもう自分の言葉で今回の事故のことを語ることはできません。子供さんに変わってその悔しい思いをご両親が訴えられてることを、ただただ聞かせていただきました。私に何か出来るでしょうか? 昨日の新聞記事を見て保護者の方と京都市が話し合って第三者委員会を立ち上げたかと思いましたが、全く事実が違っていたので京都市というか行政のパフォーマンスで全く当事者の思いを汲んでいないと思いました。怒りを通り過ぎる酷さですね!本来最も安心安全であるべき教育現場で幼い命が失われたり若くして重度の障害を負ったりするという事故を何とか無くしたいと思っています。今日はありがとうございました。