油断大敵

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年少さんから保育園に入ることになって、3月中頃、必要なものを手作りすることになった。 

私的にはキャラクターものとか、流行りの柄は避けたかったので、ちょっと小洒落た柄の所で選んでいた。 

何点か選んで、 

「保育園に持って行くおカバン を作ろうと思うんやけど、あも君、どれがいい?」

って聞いたら、 

「う〜ん、、どれでもいい。」 

とあまり興味なし。 

じゃあ私の好みで、選べるなぁ♪   と見ていたら、 

 

突然、 

 

「あも、これがいい‼︎」 

と、トミカの生地を探して持って来た。 

内心、”うわっ、これかぁ…   思いっきりキャラクターやな …   違うの勧めてみよ”  と思い、私が選んだものを見せてみたけど、

「イヤ!これがいい‼︎」 

何度も粘ってみたけど、全く聞く耳持たず。 

普段あまり駄々をこねない子だったので、あの時は本当に珍しかった。よほどトミカの生地が気に入ったのだろう。最後まで離さなかった。 

そこまで言うならと、しぶしぶ買ったら、本当に嬉しそうな顔で家まで自分で持ち、帰ったら広げて、上にトミカを並べて遊んでいた。

 カバンが出来る日までこれが続く…。

 

4月になってふと、そんなことが思い出される。 

周りは新学期が始まりソワソワし、なんだかキラキラして見える。 

あもうも元気なら年長さん。 

いつもの得意げな笑顔で新しいクラスの事やお友達、先生の事を話してくれただろうな。

 

あもうがいなくなってから、クリスマスやお正月、誕生日に悲しくなるのは想定していた。 

でも……  

4月がこんなに苦しいなんて、想定外だった。

これからどれくらいの苦しみが待っているのだろう。

 

油断できない。